はじめに


 マイクロソフトの次世代プラットフォームMicrosoft.NETとC#の登場は,Windowsの登
場にも匹敵する,コンピュータ環境の変革だといわれています。
 Microsoft.NET,およびその開発環境「VisualStudio.NET」を利用すると,Windows
プログラム,Webアプリケーション,Webサービスなど,さまざまなアプリケーションを
非常に効率よく開発することができます。
 C#は,.NETのために,過去に存在したさまざまなプログラミング言語の長所を取り入
れ,一から設計されたものです。プログラミング経験者にとって強力な開発言語であると
同時に,プログラミング初心者にとっても非常に理解しやすい開発言語となっています。
 本書が対象とするのは,C#を利用するための開発環境「VIsualC#.NET」を使って,は
じめてプログラミングに挑戦する人です。プログラミングを始める人が,読み進めるに従
って,無理なくC#を理解できるように,次のような点に配慮しました。

●フロクラミンクに必要な知識をバランスよく解説
 C#を使ったプログラミングを行うには,開発環境を使いこなす知識,C#の文法に関す
る知識,VisualC#.NET(.NETFramework)が提供するウィンドウやボタンなどのコン
ポーネント(部品)を使いこなす知識の3つが必要です。本書では,この3つの知識がバラ
ンスよく身につくよう,説明内容,配置順序を工夫しています。

●サンプルを主体とした説明
 プログラミング上達の近道は,短いプログラムをたくさん作成することです。本書では
豊富なサンプルプログラムを用意し,皆さんの理解の手助けとなるようにしています。

●読みやすい書籍
 プログラミング書籍は,レイアウトが単調で文字が多いものが多く,難しい印象をもっ
てしまいがちです。本書では,オールカラーにするとともに,豊富なイラストを用いて,
楽しく読み進められるようにしています。
 本書では,姉妹編となる『VisualBasic.NET入門』の構成と内容をふまえながら,C#
の内容を反映し,まったく新しいスタイルのVisualC#.NETの入門書をめざしました。
 この本によって,VisualC#.NETが少しでも身近なものになれば,筆者として幸いです。

                                    2002年6月
                           笠原一浩・山崎秀・山本美孝