Visual Basic .NET活用編

はじめに

 VisualBasic.NETは,マイクロソフトのMicrosoft.NET構想に基づく開発言語として,
2002年3月に発売されました。
.NETという名称から,VisualBasic.NETはインターネットと深い関連のある,Webア
プリケーションやWebサービスを作成するためのツールというイメージで受け取られてい
る面があるようです。しかし,Windowsアプリケーションの開発についても,従来のVisual
Basicから比べて大幅に強化されていることを忘れることはできません。

 Windowsアプリケーションは,Webブラウザを通じて利用するWebアプリケーションに
比べて,操作性がよく,パフォーマンスが高いという特徴をもっており,今後も幅広く利
用されることでしょう。Windowsアプリケーションはインストールの煩雑さが弱点といわ
れてきましたが,VisualBasic.NETで作成したWindowsアプリケーションは,従来に比べ
て容易にインストールすることが可能になっています。

 本書は,VisualBasic.NETの基本的な知識のある人を対象として,VisualBasic.NETの
さまざまな機能を紹介する「入門書」です。VisualBasic.NETのもつ豊富な機能を利用し
て,いろいろなWindowsアプリケーションを作成していきます。
 本書では,個々の機能についての詳しい解説よりも,おのおのの機能の概略を理解でき
るような広く浅い解説を心がけました。

 このため,オブジェクト指向言語としてのVisualBasic.NETの機能について解説が詳細
でない部分もありますが,本書に掲載された豊富なサンプルを実際に動かすことで,楽し
みながらプログラミングの学習を進めることができると思います。

 また,『VisualBasic.NET入門 基礎編』と同じように,たくさんのイラストを用意し
て,読みやすいプログラミング書を目指しています。

 本書は,『VisualBasic.NET入門 基礎編』の続編という位置付けになっていますが,
Windowsアプリケーションの作成に関してかなり実用的な解説をしています。このため,
初めてプログラミングにチャレンジする人はもちろん,以前のVisualBasicからの移行を
考えている人やVisualBasicの再学習を考えている方にも有用な内容になっています。

 読者の皆さんにとって,プログラミングが少しでも身近なものになっていただければ筆
者としてうれしい限りです。

             2002年11月 笠原一浩・山崎秀・山本美孝